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てらじ接骨院

坐骨神経痛で腰から脚への鋭い痛み・しびれにお困りの方へ

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 5月26日
  • 読了時間: 4分

腰からお尻、太もも、ふくらはぎにかけて走る鋭い痛みやしびれは、日常生活を大きく制限します。朝の靴下を履く動作や長時間のデスクワークがつらくなると、仕事や家事、趣味までもがストレスに。

この記事では、坐骨神経痛の仕組みと原因、放置によるリスク、そしてセルフケアと専門的な施術までを網羅的に解説します。症状に悩む方が少しでも早く快適な毎日を取り戻せるよう、ぜひ最後までお読みください。


坐骨神経痛とは? ─ 腰部から足先へ放散する痛みの正体

 坐骨神経痛は病名ではなく「症候群」。腰椎の神経根または骨盤・下肢のどこかで坐骨神経が刺激され、電気が走るような痛み、ピリピリとしたしびれ、こわばりが現れます。症状は片側に出ることが多く、咳やくしゃみ、前屈みで悪化するのが特徴です。痛む箇所が移動する、あるいは時間帯で変わるのも坐骨神経痛ならではのサインです。 




痛みが生まれるしくみ - 坐骨神経が圧迫される4つのパターン

椎間板ヘルニア由来のケース

 背骨のクッションである椎間板が後方に飛び出し、神経根を直接圧迫。20〜40代の比較的若い世代に多く、急な腰痛と下肢痛が同時に起こります。 




脊柱管狭窄症が背景にある場合

 加齢に伴って変形した骨や靭帯が神経の通り道を狭窄。50代以降に増え、長く歩くと痛みで立ち止まる「間欠跛行」が典型です。 




梨状筋症候群など筋肉由来の圧迫

 お尻の深層にある梨状筋が硬くなると、その下を通る坐骨神経が締め付けられます。長時間の座位やスポーツ過多が誘因となります。 


姿勢不良・生活習慣による慢性負荷

 猫背や反り腰で骨盤がゆがむと、神経や血管が持続的に牽引され疼痛を招きます。デスクワーカーやスマホ時間が長い人に目立つタイプです。 


坐骨神経痛が起こりやすい人の特徴とライフスタイル要因

長時間の座り仕事、重量物の持ち運び、反復するスポーツ動作は腰椎と臀部に慢性的ストレスを与えます。さらに喫煙や運動不足、ビタミンB群不足は椎間板や神経の栄養低下を招き、痛みを増幅させる要因に。女性では妊娠後期の骨盤前傾、男性では腹部肥満が誘因となることも知られています。 


代表的な症状と段階別セルフチェック

初期:腰の重だるさや片側の臀部に軽いしびれが起こり、ストレッチで一時的に軽快します。

中期:イスから立ち上がる瞬間や長距離歩行で鋭い放散痛が生じ、夜間痛で眠れないことも。

重度:足首が上がらない、感覚が鈍いなど神経麻痺が疑われ、排尿障害を伴う例では緊急対応が必要です。 


放置のリスク ― 慢性化・日常生活への影響・二次障害 

痛みを避ける代償動作が続くと、反対側の腰や膝、足関節に二次的な関節痛が出現。筋力低下と血行不良で回復力が落ち、うつ症状や睡眠障害を併発するケースもあります。

神経障害が長期化すると、痛みが取れた後もしびれだけ残る「残存感覚異常」が固定化しやすいため、早期介入が重要です。 


痛みを和らげる応急処置と自宅でできる予防エクササイズ

急性期は腰〜臀部のアイシングで炎症を抑え、痛みが強い間は無理に前屈しないことが鉄則。落ち着いてきたら、仰向けで膝を抱えるストレッチや、四つん這いで背骨を丸め伸ばすキャット&カウがおすすめです。

週3回のウォーキングと腹横筋を鍛えるドローインを習慣化すれば、再発率を大幅に減らせます。 


当院の対応 ─ 坐骨神経痛への専門的なアプローチ

初回は姿勢写真と可動域テスト、筋力バランスを測定し、痛みの発信源を特定。炎症期にはハイボルト療法と超音波で深部の腫れを鎮め、神経の興奮を抑えます。

次に体幹安定化エクササイズで腹圧を高め、硬くなった殿筋を手技とストレッチで弛緩。生活面ではデスクの高さや椅子の深さ、寝具の硬さまで提案し、座位姿勢の改善と再発防止を徹底サポートします。 




よくいただくご質問(Q&A)


Q1. 痛みがある日は運動してもいい?

A. 強い放散痛がある日は安静を優先し、痛みが落ち着いてから低負荷エクササイズを始めましょう。


Q2. 坐骨神経痛は温めるべき?冷やすべき?

A. 急性炎症期(発症後48〜72時間)は氷で冷却し、その後は温熱で血流促進を図ると効果的です。


Q3. 病院と接骨院、どちらへ行くべき?

A. 麻痺や排尿障害がある場合は整形外科で画像検査を。構造的異常がない痛みは接骨院の保存療法が適しています。 


まとめ ─ 痛みを我慢せず、早めの対策で快適な毎日へ

坐骨神経痛は原因が多岐にわたり、症状も人それぞれ。しかし共通するのは「早期の正確な評価と適切なケアが改善への近道」という点です。

腰から脚へ広がる痛みやしびれに気づいたら、自己判断で我慢せず専門家へ相談しましょう。適切な施術と日常習慣の見直しで、再び軽やかな一歩を踏み出せるはずです。

 
 
 

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