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てらじ接骨院

足底筋膜炎 | 朝一歩がつらい足裏の痛みの改善のためにできること

  • 執筆者の写真: 柾行 神田
    柾行 神田
  • 5月26日
  • 読了時間: 5分

最初の一歩で足裏に鋭い痛みが走り、歩くたびにジワジワと鈍痛が続く―そんな悩みを抱える方の多くが「足底筋膜炎」に直面しています。

足底筋膜炎は運動習慣の有無を問わず発症し、放置すると慢性化して仕事や家事、趣味のランニングまで幅広く支障をきたします。本記事では、症状の仕組みからセルフケア、整骨院での専門的なアプローチまでを網羅。足裏の痛みと決別し、軽やかな毎日を取り戻すための実践的ヒントをお届けします。




足底筋膜炎とは?

足底筋膜の役割と解剖

足底筋膜は 踵 から足指の付け根まで扇状に広がる丈夫な腱膜で、土踏まずを支え、歩行時の衝撃を吸収するサスペンションのような働きを担います。歩いたり跳んだりするたびに縦方向に伸び縮みし、足部全体の安定性を確保します。


炎症が起こるメカニズム

ランニングや長時間の立ち仕事などで繰り返し荷重がかかると、腱膜の微細な損傷が修復しきれずに残存し、やがて炎症反応へと移行。就寝中に縮んだ腱膜が、朝の「第一歩」で急激に引き伸ばされることで強い痛みが出やすくなります。



足底筋膜炎になりやすい人・環境

ランニング・長時間立位・歩行が多い生活

走行距離の急増や硬い路面での長時間歩行は腱膜への負荷を高めます。特にマラソンシーズン前にトレーニング量を一気に増やした市民ランナーに頻発します。


偏平足・ハイアーチなど足のアライメント異常

アーチが低い偏平足はクッション性が不足し、逆にハイアーチは荷重が一点に集中。いずれも腱膜へのストレスが増大します。




加齢・急な体重増加・合わない靴の影響

加齢で腱膜の柔軟性が低下すると微細損傷が起こりやすくなります。さらに体重増加やクッション性の乏しい靴は、踏み込むたびに腱膜を強く引き伸ばします。



主な症状とセルフチェック方法

朝の一歩目の鋭い痛み

起床直後、足を床に下ろした瞬間に踵周辺へ電撃的な痛みが走るのが典型的。数分歩くと痛みが和らぐ場合もありますが、炎症が続く限り翌朝も繰り返されます。


長時間歩行後の鈍痛と足裏の張り

買い物や立ち仕事を終えた後、足裏全体に重だるい痛みや突っ張り感が残るのも特徴です。夜間に疼くような感覚が続く場合は要注意。


足底の熱感・腫れ・突っ張り感

炎症が強いと踵付近に軽度の発赤や熱感が現れ、足底を触ると硬いロープ状のしこりを触知することもあります。




放置によるリスクと二次的障害

慢性化による歩行パターンの崩れ

痛みを避けようと体重を外側や前足部へ逃がす歩き方が習慣化すると、膝や腰のアライメントが乱れ、別の部位に痛みが波及します。


膝・股関節・腰への連鎖的負担

足底という「土台」が不安定になると、上位関節が代償的に過剰動員されます。結果、腸脛靭帯炎や腰痛、股関節の滑液包炎などを併発するケースも少なくありません。



てらじ接骨院での足底筋膜炎施術アプローチ

詳細カウンセリングと歩行分析

足底の痛みが出た時期、靴の種類、運動歴を細かくヒアリングし、3D足圧計で立位・歩行時の荷重バランスを可視化。痛みの引き金となる動作を特定します。


電気療法・超音波療法で炎症緩和

微弱電流で組織修復を促進し、深部温熱によって血流を改善。痛み物質を素早く除去しながら、腱膜の柔軟性を回復させます。


筋膜リリースと手技療法

足底〜下腿後面の筋膜を手技とツールで立体的にリリース。隣接筋の緊張を除去することで腱膜単独への負担を減らします。


テーピング・インソールによる荷重分散

専用テープでアーチを補強しつつ、足圧分散型インソールを作成。歩行時の衝撃をコントロールし、施術効果を日常生活へ繋げます。


ストレッチ・筋力強化リハビリ指導

腓腹筋・ヒラメ筋のストレッチや足趾グーパー運動、チューブ抵抗による後脛骨筋トレーニングなどを段階的に指導。自宅でも再現できる簡単メニューで再発予防を徹底します。





自宅でできるセルフケア&再発予防

  1. 足底筋膜ストレッチ 壁に手をつき、患側の踵を床につけたまま膝を伸ばして前傾。30秒キープを1日3セット。

  2. ふくらはぎ〜ハムストリングの柔軟性改善 台に足を乗せ、つま先を上げて前屈。筋連鎖を意識して背中は丸めないようにする。

上記に加え、ゴルフボールを足裏で転がして筋膜をほぐすセルフマッサージや、クッション性の高い運動靴の着用も有効です。立ち仕事の合間には5分程度座って足を休ませ、血流を確保しましょう。



よくある質問(Q&A)

Q. 自然治癒は期待できますか?

A. 軽症なら数週間で改善する場合もありますが、原因となる負荷が続けば再発しやすいため、専門的な評価とケアが安全です。

Q. 痛みが強い日はどうすればいい?

A. 氷で15分冷却し、その後足を心臓より高く挙上して休めてください。痛み止めの常用は根本的解決にならないので、早めに受診を。

Q. 再発を防ぐコツは?

A. 運動量を10%ずつ段階的に増やす「10%ルール」を守り、古い靴は早めに買い替えてください。ふくらはぎと足趾のトレーニングを日課にすることも重要です。



まとめ ─ 早期ケアで快適な一歩を取り戻しましょう

足底筋膜炎は痛みが慢性化すると生活の質を大幅に下げてしまいますが、早期に適切な評価と施術を受け、自宅でのセルフケアを継続すれば改善は十分可能です。

朝の一歩を軽やかに踏み出せる日常を取り戻すために、違和感を覚えたら「まだ大丈夫」と我慢せず、ぜひてらじ接骨院へご相談ください。精密な歩行分析とオーダーメイド施術で、あなたの足裏をサポートいたします。


 
 
 

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